青島 (京都府) (Aoshima Island (Kyoto Prefecture))

青島(あおしま)は、京都府与謝郡伊根町の大間口340メートル、小間口120メートルを隔てて、伊根湾内に浮かぶ島。
東西480メートル、南北200メートル、標高は最高点で48,3メートルとなっている。

亀島半島の亀山岬から約150m沖合いに位置する。
島内には神社があり、しばしば参拝客が訪問する。
また、青島は2つに分かれており、過去に魚類の養殖が存在した。
現在は、両方の島を橋で結んでいる。

概要

青島は伊根浦だけでなく、丹後海沿岸地域の漁民にとって、“聖なる島”、信仰の対象とされている。
これは漁民・海洋関係者の信仰の対象である蛭子神社が祭られていることにある。
以前は、幸福・知恵・財福をもたらす七福神の弁財天が祭られていたが現在は、対岸の城山(耳鼻地区)の愛宕神社の下に移築されている。
加えて、昭和中期までは墓所も存在していたため、余計にこうした島の位置づけ・性格が形成・定着していくこととなった。

青島の「青」は「碧」で死や信仰にも通じる。
文字通り、名は体を表していると言える。
大正から昭和に掛けては、国防上の要衝として旧海軍に買い上げられ、魚雷発射基地にもなった。

島民と呼べる人々は、神社の神主や土産物店の関係者など一部であり、僅少。
その反面、陸から200mもないので素人のゴムボートですら渡船が容易であり、一大釣りスポットと化している。
内湾なので波浪が少なく比較的安全である。

対象魚は、クロダイやメジナ、フグといった磯ものの定番のほか、ブリやシマアジなどの回遊もあり、鯛やイカも期待できる。
大自然の中で釣りを通じて癒される場所である。

[English Translation]